2014.10.22
PTA講演会で学校が変わる!
今年もPTA講演会のご依頼をたくさんいただいています。
お招きいただきました皆様、本当にありがとうございます。
こどもを育む現場に伺わせていただくことは保護者や教職員の皆さんの
生の声をお聞きする機会でもあり勉強になります。
学校に伺うと、会社訪問と同じでその学校が持っている独特の空気を肌で感じます。
たとえば、学校の門を入ったところにご担当の先生やPTA役員の方が待っていてくださると、その方々のお顔を見ただけで、とても暖かいものが伝わってきてホッとします。
また、職員玄関に「栗栖先生へ…」などと心のこもったメッセージボードが置かれていると「楽しみに待っていてくださったんだな・・・」という気持ちが伝わってきてジーンときます。
廊下ですれ違う子供たちから「こんにちは~」と声をかけられる学校もあれば、
すれ違っても顔も合わせずに通り過ぎる先生を見かける場合もあります。
こんな時はとても悲しい気持ちになりますが・・・だからこそ、
先生にも積極的に講演会には参加していただくようお願いをしています。
PTAの講演会では、できるだけたくさんワークショップを取り入れています。
頭で考えて理解しようとするのではなく、心を動かしていただきたいからです。
こどもを変えようとするのではなく、大人である自分の「物の見方」や「考え方」
「とらえ方」のバリエーションを増やしていただきたいと考えています。
わずか数分間のペアワークでも、自分の気持ちと真正面から向き合うことで
今まで自分を縛っていた「思い込み」や「刷り込み」から解放されて
肩の力が抜けてきたとおっしゃる方が大勢いらっしゃいます。
講演会の初めは緊張していた皆さんが、次第に笑顔になり、
帰りにはメールのアドレス交換をしたり、しばし話し込んでいる姿を数多く見かけます。
人は「自分の気持ちを最後までしっかりと聴いてもらっていない」ようです。
アドバイスや模範解答が欲しいのではなく、最後まで「ただ聴いてほしい」
どんなことでも評価せずに「全部受け取って欲しい」だけなのではないでしょうか。
これは大人もこどもも同じです。
自分の思い通りにこどもを動かそうとするのではなく、変わるのはむしろ大人の方だ・・・
先生も保護者も講演の間に、自分たちの立ち位置が変わってきます。
そしてこの自分の気持ちの変化に気づくことが講演会の大きな役割なのです。
ここで皆さんからいただいたお声を紹介します。
・こんなに素直に正直に自分の気持ちを言葉にした自分自身に驚いています
・今日家に帰ったら、さっそくこのワークをこどもと一緒にやってみます。
・主人にも聴いて欲しかった。
・私が変わらなければ何も変わらないんですね・・・
・こどもの話をゆっくり最後まで聴いてみようと思います。
・教師はすぐに教えたがる癖がありますが、「この子の中にはすごい可能性が一杯ある」
と信じて急かさずに待つようにしてみます。
たくさんの気づきが生まれ、この気付きを共有したことで、
今度は教師と保護者の関係性にも変化が生まれてきます。
一緒にこどもたちを育むパートナーとしての立ち位置が明確になってくるのです。
どちらが上下、良し悪しではなく、一緒に力を合わせて知恵を出し合い、
共にこどもたちを育んでいこうという「レッツ!」という気持ちが
温かなコミュニケーションとなって会場に充満してきます。
コミュニケーション次第で保護者も教職員も学校も、
そして何よりも子供たちが変わります!
是非皆さんの学校にも、人を勇気づけ励ます温かなコミュニケーションを
拡げてください!
次は皆様の学校でお目にかかることを楽しみにしています!
日々の生活やセミナー等で出会った人との素敵なコミュニケーションの一コマをお伝えしています。
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