猛暑の中、滋賀県教育センターで８０名ほどの幼稚園の新人先生向け研修会で講演をさせて頂きました。 ご参加いただきました皆さま、また担当してくださったセンターの皆さま、この度はお世話になりまして本当にありがとうございました。 着任して数か月がたち、やっと職場の雰囲気や子どもたち、そして保護者との関係にも慣れてきた頃かと思いますが、『まだまだ毎日が緊張の連続です』という参加者もたくさんいらっしゃいました。 今回はワークショップを盛り込みながら、安心感から作られる信頼関係。 自分自身の自己肯定感を高めることが子どもたちの未来の可能性を開く先生の在り方であることなどをご一緒に取り組みました。 ワークショップは女子トーク炸裂で大盛り上がりでした（男性は４名だけでした） 幼稚園での感動話では、話しながら感極まって涙ぐむ先生もいて・・・グループのメンバーもお菜上な気持ちを共有してもらえたようです。 ある先生は、ピアノが苦手で、教室で練習をしていると○○君が周りに集まってきた他の子供どもたちに向かって『先生は一生懸命頑張っているんだから、みんな邪魔しちゃだめだよ』って、言ってくれたんです。私のの気持ちを感じて応援してくれているんだな…と思うと私のほうが子どもたちに励まされて勇気づけられているって感動しました。 また違う先生は、うっかりお弁当を家に忘れてきてしまった時に『これ少し分けてあげるから先生も食べや～食べないと元気でないよ!』と○○ちゃんがお母さんのように優しく声をかけてくれたんです。その声を聴いてほかの子どもたちも一斉に集まってきて、『私もこれあげる。ママの卵焼き美味しいから食べて!先生には特別にあげるね』と子どもたちが食べきれないくらいおかずを一杯お皿に乗せてくれました。なんて優しんだろうって涙が出そうになりました。 またほかの先生は、水遊びが苦手だった子が、ある日両手ですくった水に顔をつけられるようになって『できた!先生見て見て!!』と飛びついてきたんです。私も本当に嬉しくなって思い切り抱きしめてあげました。すると両手で力いっぱい抱き返してくれて、その力強さで嬉しさが伝わってきました』など本当に素敵なエピソードが次から次に出てきました。 人生で初めて出会う先生だからこそ、小さなステップを見逃さない虫眼鏡と、子どもたちの中に起こる変化を敏感に感じ取るセンサーをこれからも持ち続けていただきたいと思います。 子どもたちの無限の可能性を引き出す先生自身が、自分の無限の可能性を信じて、子どもたちから憧れる先生になって下さい！！ 必ず先生たちの素敵な夢が叶うと信じて心から応援しています。