2009.10.29
タッチ&ゴー…息子のフライトトレーニングが教えてくれたもの。
スケジュールを調整して沖縄県下地島(宮古島からフェリーで20分の美しい島です)
にある飛行場に行ってきました。
ここは日本でただ一か所のパイロット訓練用の飛行場で、
飛行各社や日本政府専用機のパイロットもここで訓練をします。
今回の目的は息子の最終フライトトレーニングを見るためです。
台風20号が迷走しながら宮古島周辺をうろうろしていたので、
飛行機や船が欠航していましたが、(そこは神様にお願いして、)
なんとか飛行機も条件付きで飛ぶことになり無事到着しました。
このトレーニングはJALのパイロット試験の最終段階なのですが、
地上訓練から始まり、カリフォルニア、ナパバレーでスタートした小型機の操縦、
羽田のシュミレーター、そして今回のボーイング767の操縦訓練&試験となりました。
この島で約1ヵ月間、タッチアンドゴーや様々な条件の飛行トレーニングを行い
ジャンボ旅客機の操縦士の試験に合格すればやっとパイロットデビューとなるのですが、
副操縦士となって操縦席に座るまでには5年近くの年月が必要となります。
長かった??という私の問いに
息子は『いいや~まだまだいっぱい勉強することがあるから・・・
それに大好きな仕事だから長いと思ったことはない』とのことでした。
ライセンスを取ればいいのではなく、その先にある安全安心の旅を担う責任者として
毎日のトレーニングといつもさらに上を目指す気持が彼を動かしているようでした。
今世間を騒がせている会社の状態を考えると、信用を取り戻すのではなく
今が信用を創り出す第一歩なのかもしれません。
島の方々の励ましや管制官、整備、空港関係者の皆さんの温かい思いも随所で感じ、
本当にたくさんの方々に支えられていることを忘れてはならないと思いました。
そして、轟音とともに何度もタッチアンドゴーにトライする息子の姿を見て、
ジャンボジェットのようにたくさんの人の夢や思いを運ぶ存在になってほしいと
願わずにはいられませんでした。
JALのファンになってもらうために何をすべきか・・・同じボーイング767であっても
他社ではなくJALを選んでもらえる、人に薦めたくなるような会社になるには
今利用してくださっているお客さまに向けての心からのアリガトウを
自分の言葉で伝えること。
マニュアルを捨てて、自分の思いを自分の言葉で正直に伝えてこそ、
相手の気持ちを動かすのではないかと・・・
その先にいる未来のたくさんのお客様へのメッセージにつながることだと思います。
いつの日か操縦席から息子のアナウンスを聞いてみたいと思います。
心からの感謝の気持ちを込めたメッセージが伝わってきますように!!
日々の生活やセミナー等で出会った人との素敵なコミュニケーションの一コマをお伝えしています。
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