未来を切り拓く「しがの農業経営塾」
昨年6月にスタートした滋賀の農業経営塾第一期生の経営ビジョン発表会が開催されました。
お忙しいところ当日会場に足を運んでくださった多くの皆様、本当にありがとうございました。
この経営塾には15名の若手リーダーが参加し、経営戦略、マーケティング、人材育成(私の担当)を
主なテーマとし、県外視察、先輩起業家の講義、個人面接などが組み込まれています。
毎回、講義・ワークショップ・課題の実践・発表・・・というハードメニューが続きましたので、
仕事ととの両立で本当に大変だったとは思いますが、全員最後まで粘りに粘って最後の発表の
ステージに登壇されました。
来賓の前でプレゼンをしている皆さんを見て、あきらめずに最後までやり抜いた忍耐力と
チャレンジ精神には講師である私のほうが多くのことを学ばせていただきました。
大自然とともに生きている彼らから溢れ出るエネルギーは、机上のビジネス環境とは全く違います。
比較的自然災害の少ない滋賀県とはいえ、自然との共存、戦い、調整能力が求められます。
台風や豪雪、豪雨、強風、温暖化などに対する科学的な知識や、多方面から物事をとらえる視点、
さらにそれらを分析してチーム一丸となって解決策を探し出し、決断し、実行する能力が求められます。
また生産した商品に対する市場のニーズを的確に読み取り、売り上げUPとシェアの拡大に向けて
コミュニケーションツールのフル活用、更に他社との差別化・独自性を生み出す努力も必要です。
また、法人化が進む中で魅力ある農業と魅力ある組織づくりをするためには「人材育成」が求められます。
経営者であり、生産者であり、営業マンであり、プロデューサーでもあり、地域の若手リーダーでもあり、
マーケティング担当でもあり、コラボレーションの企画担当でもあり、ディレクターでもあり・・・
実に多くの顔を持った彼らが、ビジョンを明確にし、課題を見つけ、自分たちで考え、自分たちで
チャレンジした日々が彼らを一回りも二回りも大きく逞しくしていました。
「人は人によって磨かれる」ことを実証して見せてくれました。
そして最終の発表に向けて行った個人面談では、私たち講師に答えを求めていた受講生ではなく、
しっかりと自分のミッションを持った素晴らしいリーダーになっていました。
また数名のリーダーが「自分が変わらなければ組織は変わらない!」と、力や立場で相手(人)を
変えるのではなく、リーダーである自分自身がまず変わることで組織を変えていくことを
コミットしていました。
これは「リーダーとしての在り方」に覚悟ができたからこそ出た言葉でしょう。
滋賀の農業経営塾が今後も2期3期と続き、今度は1期の先輩として後輩の講師となって
登壇してくれることを心から楽しみにしています!
日々の生活やセミナー等で出会った人との素敵なコミュニケーションの一コマをお伝えしています。
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