2012.7.14
スケートに活かすコーチング
7月11日、滋賀県にあるびわこ成蹊スポーツ大学でスピードスケートと自転車のオリンピック代表で、同じ帯広市で高校を卒業された大菅小百合さんの講演会がありました。
『スケートとコーチング』に関して、現役選手として彼女が取り組んできたこと、オリンピックでの失敗、そして引退をして今コーチとして選手をサポートするうえで大切に思っていることなど、出場したオリンピックでの映像も交えて本音を語ってくださいました。
スポーツ大学だけあって、大菅選手が話す一言一言がすべて自分事と重なり、怪我をした時のメンタルトレーニングや、一流選手になるにはどうすればなれるのか・・など、学生からたくさんの質問が出ていました。
特に印象的だったのは、『最後はメンタルの強さです!』と言い切ったことです。
どんな状況になっても自分で考えて自分で決めて行動するタフさがないと、コーチや監督から言われたことだけをして、頼っている間は成長しないということでした。
そしてあれこれ思い迷わずにとにかくやってみること、試す勇気が必要。
『チャレンジしない人には進歩はない!』人はどこかで楽をしようとしてブレーキを掛けそうになるものですが、苦しい局面の時にここでやるかやらないかが一流になれるかどうかの境目・・・やらされるのではなく、自分からやることがキーワードということでした。
そしてコーチとしては、選手の考えを尊重して押し付けないことを基本としているそうです。
また女子選手に対してはできるだけきめ細やかなコミュニケーションを心がけているそうで、練習がオフのときには一緒に買い物に行ったり食事をしたりする中で、その選手の考え方や行動パターンが見えてくるそうです。
これはほかのスポーツでも言われていることですが、その人のコミュニケーションの特徴がわかると、更に関わりやすくなってくるので、女子選手に対してはできるだけ一緒にいる時間を作ってわかりやすく具体的なアプローチでコミュニケーションを図っているとのことでした。
また、オリンピックの試合に失敗したときは落ち込んで泣き続けたそうですが、 地元北海道の子供達が試合を見て必死に応援してくれているビデを映像を見て『こんなことで泣いてなんかいられない!次に向かって、やるしかない!』そんな気持に背中を押され一歩前に進めたそうです。
小さな子供たちに世界を舞台にして自分の大好きなこと、夢を叶える素晴らしさを伝えたい!というメッセージを送れる大菅さんは本当に幸せな人だと思います。
まだまだ女性アスリートからコーチ・監督に進む人は少ないと思いますが、女性アスリートのモデルキャリアとして是非これからのご活躍を見守っていきたいと思います。
そしてスケート王国十勝から、さらに素敵な選手たちが巣立っていくことを祈っています!
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