コーチングでコミュニケーション力アップ 株式会社宙sora

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宙のニュースレター

2010.6.5

すれ違いの一言が創りだすもの

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先日病院での看護師さんとの会話です。

『お疲れ様です!いつもありがとうございます。』

勤務を終えて帰りる途中だったと思うのですが、日頃父が大変お世話になっている看護士さんと

エレベーターの前で偶然出会いましたので、思わず彼女にこんな言葉をかけました。

するとすかさず『いいえ~こちらこそ…大変ですね~いつもお見舞いに来ていただいて、

手を貸していただいてありがとうございます』と優しい笑顔でお返事を頂きました。

『いいえ~看護師さんに比べたら、私は一時のことですから、こちらのほうこそ

いつも父を大事にしてくださってとてもありがたいと思っているんですよ。

きっと良くなると思うので、また明日もよろしくお願いいたします』

と私が日頃感じていることを言うと

『明るいですね・・・前向きな言葉を聴かせていただいてとっても元気が出ました!』

そう彼女はこころもち大きな明るい声で答えてくれました。

本当にすれ違いの一言二言ではありましたが、彼女との会話で

『彼女がいてくれるから任せて安心。彼女に看てもらって本当に嬉しい。彼女とまたお話がしたい…』

こんな気持ちが生まれました。

と同時に肩のこりがスーッと取れて、すがすがしい気持ち・・・清涼感が自分の中に溢れてきました。

病院では看護師さんなんだからお世話をしてもらって当然、、やってもらって当たり前、

むしろストレスを抱えている患者やその家族の側、こちらの気持ちを分かって、

もっと元気づけてほしい・・・等、ややもすると自分中心の気持ちを『当たり前』という

レッテルを張って医療スタッフの方に印籠のように見せつけるところがあるのかものかもしれません。

看護師さんやドクター、そのほかの医療スタッフの皆さんにも家庭があり、ご家族がいて、

ひょっとしたら具合の悪い方を抱えている方がいらっしゃるかもしれません。

そうでなくても命を扱う側の立場として片時も気を抜くこともなく、神経を張りめぐらせて、

精神的にも肉体的にも厳しい状態であったとしても、患者さんやその病と向き合い続けている

その姿には、命に対する責任と患者さんへの愛情をとても強く感じます。

そして本当に頭が下がります。

病院こそホスピタリティーマインドが何よりも大切だと言われています。

病院にいなければならない患者さんやその家族の神経は、過敏といっても過言ではないほど、

スタッフの方の言葉や言葉以外のコミュニケーション(表情、声のトーン、息遣い、動作、イントネーション、

雰囲気、イメージなど)に一喜一憂しています。

でも家族が患者の回復を祈って病気を良くしていこうと思うならば、

家族は医療スタッフの方へのホスピタリティーマインド・(相手を思いやる気持ち)を

言葉にする・・・行動で現す(伝える)ことも、とても重要な事だと思います。

上&下、してあげる人&してもらう人、医療サービスを受ける人&提供する人・・・という

それぞれの立場の違いに基づいて考えるのではなく、

患者の回復を願うパートナーとしてお互いを励まし合う、相手を思いやる気持ちこそ、

病院内というストレスが充満する環境では必要な事はないでしょうか。

医療行為をしてもらったこと(結果に)に対して感謝の気持ちを伝えるだけではなく、

一緒にいてもらっている、そばにいてくれること(存在)に対して感謝の気持ちを伝えることが、

医療スタッフの方の疲れを緩和して、さらによりよい医療サービスに取り組む意欲に

貢献することになるはずです。

エレベーターの中に消えていく彼女の笑顔を見て、医療現場のスタッフの方の誠実さと

真剣に人の命と向き合っている人の器の大きさを改めて見せられたような気がしました。




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