2009.6.29
滑走路が現る!!

久しぶりに北海道に行ってきました。
ご存じこれが北海道の誇る滑走路・・・イエイエ一直線の道路です。
北海道を車で走ったことのある方ならどなたも感じる不思議な感触があると思うのですが、
時速80キロ・100キロが全く速くて危険な速度に感じないのです!
交通事故ワーストワンを返上した北海道警察が取り締まりを厳しくした効果で
現在はワースト3だそうですが、そうはいってもみんなが80キロ以上で
信号もない真っ直ぐな空いている道をビュンビュン走っているのですから、
流れに乗らなくてはどんどん後ろから抜いていかれますし、
(二台抜きは当たり前)かえってブレーキを踏ませることにもなりかねませんでした。
そこで道内では普通道路の速度を60キロから80キロ制限に変更しよう
という動きが活発になっているそうです。
また平野部では周りの景色があまり変わらないのもスピード感覚を
麻痺させてしまっている原因かと思うのですが、
ただ最近はシカやキツネなどの動物がどんどん人里にも現れて
繁殖期には興奮したオスのシカなどが道路に飛び出してくるので、
可哀そうなことに動物事故は後を絶ちません。
今回もすぐ道路のそばにキツネやシカが現れました。
もともとは動物たちの森だったところを人間が開拓したのですから、
自然保護は(人間が驕った気持ちにならないように)むしろ後から割り込んできた
人間を保護してほしいというお願いを動物たちに投げかける立場なのかもしれません。
今は知床の半島のごく一部に暮らす熊を見て、もし逆の立場なら
人間はそれでも動物たちと共存できているかしら・・・と自問してみました。
大自然の縄張りを張る主人公は人間ではなくてむしろ動物たちです。
彼らに主導権があるのでは・・・
動物の生きる姿を見て申し訳ない気持ちとそれでも生き抜いている彼らのたくましさに
教えられるところがたくさんあった北海道の旅でした。