女性のリーダー研修で結果を出すために一番効果的なのが「一緒に考える」ことです。
その手法は様々ですが、まずリラックスした雰囲気作りがとても大切です。
そこで、私は一刻も早くお隣に座っている方と仲良くなれるように
「ちょっと笑えるコミュニケーションワーク」をすることにしています。

緊張感漂う研修会場では心も固くなり、どうしても肩に力が入ってしまいます。
これでは、頭だけで物事を解決してしまおうとするので心は動きません。
特に女性の場合は、自分がリラックスすることで心のドアが開かれて表情も柔らかくなります。
するとミラー効果がおこり、会場全体が優しい空気感になるのです。
「ここでは何を言っても大丈夫」「この人にもっと話を聴いてもらいたい」
このような気持ちになっていただけたら・・・スタートはＯＫといえるでしょう。

次に、研修終了時の自分をイメージしてもらいます。
今日の研修が終わったときに、「私は何を手に入れていたいのか？」
「どんな自分になっていたら、参加した甲斐があったと思えるのか？」
なりたい自分を言葉にしてお互いに伝えあいます。
未来の自分ともコミュニケーションして未来の自分をコミットするのです。

こうすることで、研修中に軸がブレず、同じ課題・目的を共有しながら取り組むことができます。
自分自身とたっぷりコミュニケーションする時間を持つこと。
その次に、その思いを安心＆安全な環境で「聴いてもらう」こと。
そしてお互いの本音「気持」を共有すること。
こうすることで、未来に向けて自分たちにできることは何か？
できない言い訳を言うのではなく、どうすればそれができるのか？
何があれば上手くいきそうなのか？
女性リーダーたちが一緒に考えることで沢山のアイディアや
意欲が引き出されてきます。
停滞感から脱却して、思いっきり前進するために必要なのは、
こうした環境整備と、ちょっとしたきっかけ作りなのかもしれません。

これらが整うと、驚くほどのスピード感で女性リーダーは一気に前に進み出します。
リーダーという立ち位置が彼女たちを大きく成長させてくれるからです。

「立場が人を育てる」とはこのことです。
やりがいや喜びを感じてもらうために必要な配慮。
それは「必ず彼女たちはやる人だと心から信じて、任せてみること」です。
まさしくこれが女性リーダーを育てるために必要な上司の在り方です。
女性リーダーもチームをけん引しサポートするコーチですが、
彼女たちを育てる上司もコーチです。
一刻も早く、女性リーダーを勇気づけ励ますコーチ陣が
企業や組織内に増えていくことを心から願って・・・
今日もリーダーシップ研修に取り組んでいます！