ホスピタリティーマインド『相手を思いやる気持ち、相手が期待している以上のことにこたえる自発的な行為』は場の空気を和ませるばかりではなく、相手の人生をも変えてしまうほど素敵な力を持っています。 企業は得意様やお客様という『外部顧客』に対しては、接客やマナー研修などを通して顧客満足度を高めようと努力していますが、私はむしろ会社で一緒に働いている『内部顧客』社員や派遣スタッフ、パート、アルバイトの人に対する企業のホスピタリティーマインドが求められていると感じています。 たとえばお店に入ってまず感じるその場の心地よさはお店のレイアウトや造り、照明や品ぞろえといったハード面だけではありません。 むしろスタッフ同士の会話や上司と部下のコミュニケーション、他のお客様への応対などから、スタッフが同じビジョンに向けて励ましあいながらイキイキと楽しそうに取り組んでいる様子を見たときに、『感じがいいなあ～・次も来てみよう！』という好感と安心感を覚えます。 この気持ちがその企業が醸し出しているホスピタリティーマインドです。 ホスピタリティーマインドは人と人、人と場所、人と時間などが一緒に作り出すものです。 そして不思議なことにこの居心地の良さは人から人へと時間を超えて伝染します。 『あなたたちのことを本当に大切に思っている。』という社員に対するホスピタリティーマインドを企業が行動で示してくれたなら・・・社員は喜んで自分から仕事に取り組み、チャレンジしはじめます。自分のことを大切にしてくれる人に対しては心のドアを開くからです。 相手に自分で考えて思いっきり働いてもらいたいと思うのであれば、まずその人を大切に扱うこと。 企業ばかりではなく家庭や学校でも同じことが言えるのではないでしょうか。 居心地の良い空間はすべての人を幸せにするものです。