大津絵

先日オフィスの和室に大津絵の掛け軸を飾りました。
伯父が描いた『大津絵』で亡くなった伯父の形見の品です。
ひと筆ひと筆に込められた絵に対する思いが溢れていて、故郷大津の街をこよなく愛して慈しんでいたのが感じられます。
そしてこの掛け軸を飾った途端、急に和室の空間が引き締まりました。
ものの見事にここに収まるべくして私のもとにやって来た！という感じ・・・で掛け軸一つでこんなに空間が変わるのかと驚かされました。
なぜ今までここに掛け軸を飾ろうと思わなかったのか・・・特に理由はなかったのですが多分それは伯父が描いてくれたこの掛け軸が収まる場所だったからでしょう。
これは人でも同じことだと思います。
たとえばビジネスの場合は、会議などでその場に必要な人が入ってきて座ると、急に場が引き締まったり、スポーツではキャプテンがいるだけでチームが一つにまとまり絞まる感覚があると思います。
『あ～やっぱり違うな！この人がいるだけで空気が違う！』という感じでしょうか。
では自分は仕事の上で収まるべき場所に存在感を持って存在しているのだろうか？
少し時間を取って考えてみようと思わされた一日でした。