ビジネスコーチをしていて一番気になるのは部下の本音です。先日ある企業セミナーの中でアルバイトの女性がこんなことを話してくださいました。『女性の多い接客販売のコーナーでは、暇な時間になると気の合う女性同士がおしゃべりをしたり、必要以上の時間を一緒に過ごしており、自分が忙しい時などは、手伝ってほしいのに仲良く笑っている姿を見るとカチンとくるんです。助けて欲しくても、アルバイトだから言い出しにくく・・・それが一番今気になっていることです。』上司や男性リーダーがいる中で、アルバイトという事で遠慮はあったと思うのですが本当によく発表してくださったと思います。
そこで、皆さんはこの意見に対してどう思っているのか・・・リーダーや上司の男性からのアドバイスを伺うと、『アルバイトや正社員ということで差別したことはないので、アルバイトというだけで自分の行動を止めないで積極的にこうして欲しい！と直接言ってほしい』『今まで全く気がつかなかった。現場を見かけたときに僕からも言うけど、頼んだらいいんだよ・・・』といった答えが返ってきました。
答えは多分そうだとは本人も予想していたでしょうけど、彼女の顔色は晴れないようでした。
その時、ある女性の大先輩がこうおっしゃったのです。
『そんな、直接言えるくらいなら悩まないよね～女性の間には好き嫌いとか、合う合わないといった感情が仕事をする上でも大きな問題にもなるので、お願～い、手伝って～！！と可愛らしくお願いしてみたらいいと思うよ。だって○○さんは本当に可愛いんだから、その笑顔でお願いしたら誰も嫌な気持ちにはならないと思うよ！！』なんて的を得たアドバイスでしょうか！
見る見るうちに彼女の顔に笑顔が浮かんでいったのです。
そして『そうですね、思いきって言ってみます！！』という明るい声が返ってきました。
女性の心を理論や建前論で動かすことはとても難しいのです。
正論ではなく『そうだよね～もっともだよね～』と共感してもらうだけで、悩みだと思っていることの半分は一緒に相談者が背負ってくれたような気持になり、肩の力を抜いて軽やかに行動に移していけるのです。
まさにこの大先輩の女性こそスーパーコーチです！！
女性の部下をお持ちの男性は、是非この女性スーパーコーチを味方につけてみませんか？