私のＨＰを見つけてくれて応援してくれた同級生が亡くなりました。 今日はそのＨ君のことをお話ししたいと思います。 すこし長文になります。 あまりの突然の出来事にただ茫然と現実を受け取れないままに時間が過ぎました。 Ｈ君は中学・高校の同級生でブラスバンドで活躍した優しい青年でした。 大学は関東方面でしたがその後のことはお互い全くのご無沙汰で、 Ｈ君からＨＰにメールが届いた時は、正直お名前と顔が繋がるまでには 少し時間がかかりましたが、ああ～ハイハイＨ君久し振り・・どうしているの？？ こうなるとそこからはものすごいスピードで一気にティーンエイジにタイムスリップ。 クラスメートってすごいですね。 話し始めるととにかく瞬時に隣同士で並んでいた教室の机まで出てきますから・・・ 多感な時を一緒に過ごしたことがこんなに大きな意味を持つとは 時間がたてばたつほどワインのように芳醇な存在です。 Ｈ君は今は羽田で飛行機の整備関係の仕事をしているということだったので 私の長男がＪＡＬのパイロットの卵だということを話しました。 以前は東北にＪＡＬのパイロットの訓練飛行場があったそうで、 彼はそこでＪＡＬ機の整備などを担当していた関係で ものすごくＪＡＬのパイロットに対しては熱い思い入れがあり、 指導教官の方とも懇意にされていたということでした。 また最近は東京羽田で勤務をしているので、よくモノレールの中で制服を着た パイロットの訓練生を見かけるよ・・・という話になり、我が家の長男とも どこかで会ってるかもしれないね・・・ととても嬉しそうでした。 そして息子が一人前のパイロットになるために応援してくれることも伝えてくれました。 北海道の洞爺湖サミットではＶＩＰのヘリコプターの手配関係も担当していたそうで、 空と安全に対する責任は使命感のようにも感じられました。 また私が宙ＳＯＲＡという会社を創ったことも心から喜んでいてくれました。 社名の　宙ＳＯＲＡ　が最高！！ おれは絶対に栗栖を応援する！！という嬉しいメールもいただき、 ご家族にも私のＨＰを紹介してくれたそうで、お嬢様方が音楽の道に進んだことや 今でも仲間と楽しく音楽をやっている写真なども見せてもらい、今年の７月には 東京に行くので、その時には数十年ぶりに会って息子を紹介するつもりでした。 でもその連絡のメールに返事がない・・・何度しても返事が来ない・・・ 胸騒ぎがしてＨ君の会社のアドレスにメールをすると、後任の方から 彼が急逝したという返信がありました。 なんとか奥様と連絡を取って少し電話でお話をさせていただきましたが それは偶然にもＨ君の四十九日の法要の日でした。 少し落ち着きました・・・とおっしゃる奥様の声からはどれほどの悲しみに ご家族の方が包まれているのか、計り知れないものがありましたが、 ご自身の悲しみよりもむしろ私のことをご家族皆さんで応援してくださっていると 何度も励ましてくださいました。 飛行機と音楽とご家族が大好きだった彼とはもう会うことができません。 もっと早くに会いに行けばよかった！！ 音楽や飛行機やご家族の話をもっと聴きたかった・・・ 私の中に後悔がいっぱい出てきます。 そしてＨ君自身ももっといっぱいやりたいことがあったはずだし、やれると思っていたはずです。 おれは絶対に栗栖のことを応援する！！ 彼からもらったこの言葉にはＨ君の命が、魂が込められています。 不思議と、しんどくなった時やうつむき加減になったときにこの言葉が聴こえてきます。 彼はこんなにパワフルに私を勇気づけてくれる言葉を残してくれたんだ・・・ 私は命の時間を甲斐のあることのために使おう！！ 人を勇気づけることのために、自分の命を使おう！！ これから先、何があってもこの言葉があれば大丈夫！！ いつも力づけてくれるこの言葉を残してくれたＨ君。 あなたに出会えた事に心から感謝しています。 そして私がＨ君の同級生だということを誇りに思っています。 心からありがとう、そしてどうぞどうぞ安らかに・・・