福島県いわき市とコミュニケーション
震災直後から自分にできることがないものかと考え、著書「もっと素敵にコミュニケーション」の売り上げを全額子供たちの絵本と本棚のために寄付させていただいてきました。 しかしお金や物以外に、今もっと必要なことがあるのではないかと現地で暮らす皆さんにお会いしてお話を伺ってきました。 今回はご縁を繋いでくださったのはいわき市白水のぞみ保育園長の明石牧師と奥さま、そして彼女のお父様です。
先ず現実に直面させられたのは保育園に置かれた線量計や食材の数値を図る精密機械を目の当たりにしたことです。子供たちが遊びまわる場所にこれらが置かれている事実・・・なんとなく想像していた光景ではあってもそれを見てしまうと、もう他人事ではなくなったような気がしました。 保育園で子供たちが食べる食材はすべて九州から送ってもらっている水を使い、庭に作られた竹の遊具は関西から届けてもらったものでボランティアの協力で作ったそうです。この遊具ができる前は一日の遊ぶ時間も極端に制限され、あれを触ってはダメ、これもダメと大人も子供たちも達もストレスフルな状態だったそうですが、この竹の遊具のお陰で子どもたちは(大人も)上に登って遊びまわるようになり、春には桜の下でお花見をしてお茶を呼ばれたり、心を豊かにすることができるようになったそうです。 また屋内には滋賀県から知人がトラックで運んでくれた砂が砂場になっていました。 ここで滋賀県の砂と遭遇するとは・・・ 何とか子供たちに安全な空間と安全な食べ物を提供して、明るい笑顔になってもらいたいという園長先生ご夫妻の温かい思いとそれを実現させるためのアイディアが形になって子供たちと保護者、そして多くの応援してくださる方々の笑顔を引き出しているようです。 震災の爪痕はまだまだいたるところに残っています。 それは物理的なことばかりではありません。 今回地元の方々にお会いして個人セッションもさせて頂き、地方自治体や住民が抱えている人・モノ・お金・そして心の問題を伺うと、それぞれが複雑に絡み合っていることで不満・不快・不信・不公平感など負の感情が多くの人の心の中に渦巻いているということが少しわかりかけてきました。 すぐ近くに住んでいる人同士が心を閉ざしている状態も多いようで、これでは子どもたちがのびやかに活き活きと笑顔で成長できるわけがありません。先ずガチガチに固まってしまった大人の心を耕して柔らかい土にすることが一番大切なのかもしれません。 今私にできることは、その方々の心を耕すコミュニケーションを始めていくこと・・・ そしてこの活動が続けられる仕組みづくりを明石園長ご夫妻と一緒に考えています。 ご賛同下さる方がいらっしゃいましたら是非ご一報ください。皆さんのお力添えをお願いいたします。
日々の生活やセミナー等で出会った人との素敵なコミュニケーションの一コマをお伝えしています。
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