民生委員・児童委員活動に役立つ「アンガーマネジメント」
2024 年 5 月 24 日、滋賀県守山市民生委員児童委員協議会総会で、「民生委員・児童委員活動に役立つアンガーマネジメント」と題して講演をさせて頂きました。
当日は総会の中でこのような機会を作ってくださった皆さま、そしてワークショップにも積極的にご参加いただきました皆さま、本当にありがとうございました。
さて、皆さんは地域住民のためのサポーターとして様々な活動をされている「民生委員・児童委員」の存在と、その活動内容についてご存じでしょうか?
民生委員児童委員は「非常勤の特別職の地方公務員」として定義されている公務員ですが、給料は支給されません。(※交通費などの活動費は支給されます。)
しかし、その活動範囲は非常に広く、例えば担当する区域内に住む住民の生活状況を把握するだけではなく、特に一人暮らしの高齢者や、小さい子どものいる家庭、ひとり親家庭や介護が必要な方のいる家庭など、何らかのサポートが必要になる可能性のある世帯については、住民から受けた相談に応じて行政や専門機関との調整を行うなど、住民が福祉サービスを受けられるための「つなぎ役」を担っています。
特に困っている事はない時でも一人暮らしの高齢者や障害者の方の世帯には、こまめな見回りや声かけも行っています。これにより、困窮した状況になる事や孤独死なども防ぐ事ができます。
また、民生委員は児童委員も兼務していますので、地域の小学校の入学式や運動会に参加したり、担当する地域の子どもたちの様子を見守るために通学路の登校見守りに当たり、地域で開催している子育てサロンや、イベントなどの企画や運営そのための準備も行うなど、その活動の幅はとても広く地元に密着しています。
しかし、住民の価値観は多様で、一人一人の置かれている生活環境や健康状態によって、様々な場面で住民の怒りの感情の被害者になる可能性があります。
そこで日頃多くの住民のサポーターとして活動している民生委員・児童委員の皆さんが、住民の怒りの感情の被害者にも加害者にもならず、上手に自分の感情をコントロールすることができるようになるために、更に、怒りの感情のメカニズムを学ぶことで民生委員児童委員の皆さんご自身が、①自分を傷つけない ②他人を傷つけない ③モノを壊さないという 3 つのルールを守りながら、「怒りの連鎖を断ち切る」ことができるようになるために大変役立つ「アンガーマネジメント」をご紹介しました。
皆さんが共にアンガーマネジメントを学ぶことは、様々な「ハラスメント対策」や「心理的安全性の高い地域作り」「住民との信頼関係の構築」の実現に向けて役立つばかりではなく、相手に伝わる「怒らない伝え方」を身に着けることは「怒りの耐性」が強くなり、怒りの感情を自分自身で上手に扱えるようになるので、ストレスが軽減され生活全般が快適&楽になります。
特に最近は担い手が少ないと言われる「民生委員・児童委員」の活動は、地域住民や地域への愛着心がなければ務まりません。
その活動内容はハードワークではありますが、最高にハートフルな活動を通して、皆様の素敵な笑顔が地域から街へ、日本中に広がっていくことを心から信じて、これからも微力ではありますが応援させていたいと考えています。
研修やセミナー、講演活動の様子をご紹介しています。
最新記事
月別アーカイブ
- 2024年10月 (1)
- 2024年9月 (1)
- 2024年7月 (2)
- 2024年6月 (1)
- 2024年5月 (1)
- 2024年4月 (1)
- 2024年2月 (1)
- 2023年12月 (2)
- 2023年10月 (2)
- 2023年9月 (1)
- 2023年7月 (2)
- 2023年6月 (8)
- 2024年 (8)
- 2023年 (18)
- 2022年 (26)
- 2021年 (20)
- 2020年 (20)
- 2019年 (14)
- 2018年 (9)
- 2017年 (16)
- 2016年 (26)
- 2015年 (15)
- 2014年 (24)
- 2013年 (32)
- 2012年 (35)
- 2011年 (22)
- 2010年 (25)
- 2009年 (23)
- 2008年 (15)