「Z世代育成にも役立つコーチング!」~世代間ギャップを乗り越えるために~
今、多くのリーダーや管理職が頭を悩ませているのが「Z世代」とのコミュニケーション。
Z世代を、一律に色づけて特別扱いするわけではありませんが・・・
数年間の間に、これほど世の中の価値観が多様化し、その違いを受け入れなければ
企業の存続さえ危ぶまれるようになったことはなかったのではないでしょうか。
だからこそ、彼らを育成する立場にある上司やリーダーが頭を悩ますのも無理はありません。
「背中を見て覚えろ!」「言われてことは文句を言わずに黙ってやりなさい!」と言われて
きた世代にとって、このジェネレーションギャップはとても大きく深いもので、
素手で立ち向かうことはリスク(ハラスメントやメンタルダメージなど)を伴います。
自分たちが「教えられたとおりに教えても結果が出せなくなった」時代になったことを
受け入れて、無理やり自分を変えるのではなく、コミュニケーションのバリエーションを
増やすことで、若手世代との対話の頻度を高めて信頼関係を築くことが重要です・
そこで大変役に立つのがコーチングです。
上司やリーダーには「人」に関する理解、人間の心理学や行動特性、
その人の背景にあるものを積極的に理解しようとする姿勢と、
自分とは異なる価値観を受け入れる共感力が求められています。
よく聞こえてくるのは・・・
・若手社員と一生懸命関わろうとしているのに、話しかけても返事はワンワード。
・そもそもコミュニケーションが続かない・・・
・仕事が楽しいのか、辛いのか、はたまた仕事に対する意欲があるのか、無いのか…
表情やボキャブラリーが乏しいので、真意を想像することができず、
つい、こちらもつい黙ってしまう・・・
・やっとマスクなしで会食ができるようになったので誘ってみると、
「予定がありますので」と一言でクローズ。
・お互いの人柄、経験、価値観を持ち出すチャンスが見当たらないまま
時間が過ぎていくので、話のネタも尽きてしまった。等々
これではお互いに分かり合えるはずもありません。
・仕事に関しては、指示したことしかやろうとしない。つまり指示待ちが多い。
・自分で考えたことを伝え合う=アイディアを出し合うことが苦手で
直ぐに模範回答を求めてくる。
・効率性重視で即答・結論を急ぐ傾向がある。
こういった評価も聞こえてきます。
しかし、世代間ギャップが大きいのは彼らが育ってきた社会的な背景によるもので、
模範解答のない課題についてじっくり、何度も、深堀し続けるという
「探究する」習慣が少なくなっていることも一因なのではないかと思います。
彼らは世界中の情報が瞬時に伝わってくる、更に瞬時に拡散される時代に
育ってきているので、それが当たり前、常識なのです。
ネットニュースのヘッドラインが正解だと信じる危うさにも繋がっています
ただ価値観が大きく違うということは、停滞している企業や組織に風穴を開け、
変化を起こし、パラダイムシフトをする絶好のチャンスとも言えます。
だからこそ、上司やリーダーのコーチングスキルで、彼らの中にある「やる気や能力」
「可能性や行動力」を引きだし、一緒に未来を思い描き、自由に話し合える雰囲気
(職場風土・人間関係)の土台を作ることが今、最優先の課題だと言えます。
そこで今回の研修では、コーチングのベースをただ覚えるだけではなく、
そのスキルを使って、若手社員との「1on1ミーティング」の実践トレーニング
にも取り組みました。
(若手社員役の熱演もあり、時間が足りないくらいでした・・・)
何度かロールプレイングをすることで、若手社員との関わり合い方のコツも
掴んでいただけたようで、さっそく会社で試してみるという声も多く聞かれました。
ネイティブコーチとして私が尊敬している「山本五十六氏」の言葉を借りるなら
「やってみせ 言って聞かせてさせてみて ほめてやらねば人は動かじ」
「話し合い 耳を傾け承認し 任せてやらねば人は育たず」
「やっている 姿を感謝で見守って 信頼せねば人は実らず」
たとえ時代の変化がスピードアップし価値観が多様化していても、
人が人を育てることの本質はそれほど変わらないのではないでしょうか?
必要以上に身構えずに、「自分らしさ」を大切にするように、
目の前の若者たちの「その人らしさ」を頭ごなしに否定せず、
大切にして関われば、育てる側の自分自身も大きく成長します。
若い彼らから学ぶことはたくさんあります!
ひとを育てることは自分を育てることでもあり、その成長は後から見えてくるものです。
人材育成にかかわる人は、悩んだり、傷ついたり、時には逃げ出したくもなりますが、
「自分の人生を変えるチャンスが一杯ある幸せは役割をもらっている」ということ
なのでないでしょうか!
研修やセミナー、講演活動の様子をご紹介しています。
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