2019.8.19「自分も相手も大切にするアンガーマネジメント」
昨年度に引き続き滋賀県愛知郡・犬上郡養護教諭部会のお招きで
「アンガーマネジメント講座・応用編」に登壇させていただきました。
日頃、子どもたちの心と身体のサポートをしている保健室の先生方は、
教師は勿論のこと、それぞれの学校の子どもたちにも「アンガーマネジメント」
に関する保健指導を行ったり、通信を発行する取り組みをされています。
前回は「基礎編」ということでアンガーマネジメントのアウトラインを
ご紹介させていただきましたが、今回は「応用編」ということでさらに一歩進んで
保健室に来る子どもたちに実際に使えるような「子どもたちと一緒に試せる
アンガーマネジメントのトレーニング」を中心に行いました。
子どもの年齢にもよりますが、自分の気持ちを言葉に変換して伝えることは、
とても大変な作業です。
怒りの感情を表現するボキャブラリーが少ないこともありますが、
イラッとしたりカチンとするのはどうしてなのか・・・
子どもたちが「怒りのメカニズムの基本」を学ぶことはとても重要です。
様々なハラスメントが蔓延する現代で、子どもの頃から「怒りの連鎖を断ち切る
コミュニケーションのメソッド」を学び、使えるようになることで、
「怒りの加害者」にも「怒りの被害者」にもならずに済むからです。
子どもたちは世界中の人たち(ひょっとすると違う星の生命体と)
コミュニケーションをする際に、自分の「価値観」にこだわりすぎていると、
怒りの感情に飲み込まれ、冷静な判断ができなくなり、相手を傷つけ、
信用を失うばかりか自分自身の心と身体の健康も失うことになります。
これは人生の大きな損失です。
「自分も相手の気持ちも大切にするアンガーマネジメントスキル」が
今とても必要とされている背景がそこにあります。
子どもたちにも理解できるイラストや身体を動かすワークを使って
「怒りの感情」を自分で扱えるようになるには、学校や家庭、地域全体で
一緒に取り組む必要があります。
そして、どんどん試してみることです。
本日の研修後、先生方は各学校に戻りさっそく二学期の準備に取り掛かるそうです。
猛暑の中、子どもたちの心と身体を守るサポーターとして全力で取り組んで
くださった先生方、今日は本当にありがとうございました。
学校の保健室が
「怒りの連鎖を断ち切る場」
「怒りの被害者も加害者も作らない心のよりどころ」
になってくれることを心から願っています!
研修やセミナー、講演活動の様子をご紹介しています。
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