コーチングでコミュニケーション力アップ 株式会社宙sora

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宙のニュースレター

2016.7.20

大津市 第1回「働く女性社員によるホンネ座談会」のご報告!

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DSCF28027月15日(金)大津市内の企業で活躍する女性社員12人と越直美大津市長をお迎えして第一回「女性社員によるホンネ座談会」が開催され、私はファシリテーターとして参加させていただきました。
公私ともにお忙しい中、時間を調整してご参加頂きました皆様、本当にありがとうございました。
当日は「越市長に働く女性の本音を聴いてもらおう!」ということで、初めは少し緊張気味の表情でしたが・・・「今抱えている課題」や、「これがあればもっと頑張れる!」というものをリストアップし、「今、仕事を続けるうえで少し困っていること」や「本当の女性活躍とは何なのか❓」など、日ごろ心に溜めていたことを発表していただきました。
特に大津市にお願いしたい本音は・・・保育園や学童保育、病児保育、学校給食といった子育てに必要なハード面での更なる整備が多く上がりました。
嬉しいことに中学校の学校給食はすでに実施することが決まているそうで、これで朝のお弁当作りの時間が節約され、しかも成長期の栄養バランスが保たれることは働く保護者にとってはとても嬉しいことです。(私自身も育ち盛りの3人の子どもたちのお弁当作りは本当に大変でした!)
また、女性がなかなか活躍できない背景の一つとして「企業の社風」があるのではないかという意見が出されました。これについて、越市長にも打開策を一緒に考えていただきました。
正解や特効薬はありませんが、社風は社員一人ひとりの価値観の集合体ですので、結局は組織の一人ひとりの価値観の違いをお互いに認め合うために、日ごろからお互いにコミュニケーションを取り合いながら、お互いを理解しようとすること。
最初から決めつけて考えずに、お互いの信頼関係を育むための双方の努力が重要なのではないかという意見が出されました。
また、数値化された女性の活躍推進に対しては否定的な意見も出されました。
女性に下駄をはかせた採用制度や昇任制度は、かえって男性の不信感を招くことになり、「女性だから昇任できた」と思われるのは女性としては心外である。
同じく対等な社員として「あなただから昇任できた」といわれるような制度を運用して欲しい。
ただし、子育て真っ最中の今は、何とか将来も働き続けていきたいのでキャリアアップよりも仕事と家庭の両立をすることに集中したいという意見も出されました。
仕事と家事・育児を朝から晩まで毎日が一杯いっぱいの状態であるという現状報告が数名から出されました。
これについてはお子さんのいない女性社員の共感もありましたが、例えば子育て期間中の時短勤務の女性社員の中には、他の社員に負担をかけていることに対しての気配り、感謝の気持ちが感じられない社員もいるという意見が出されました。
働くママたちを理解して応援したいとは思うけれど、早く帰った人の残りの仕事をいつも自分がさせられていると思うと、正直なところそう簡単には割り切れない感情があるというのです。これこそ「ホンネ」です。
時短勤務では対応できない仕事をカバーしてもらっている、サポートしてもらっていることは、制度があるのだから当然で当たり前のことではないのです。心からの感謝の気持ちを伝え続けること、自分にできる仕事は線引きをせずに積極的に取り組むという前向きな姿勢を示すなど、仕事上で密接な関わりのある女性社員同士だからこそ、信頼関係を育むための努力を惜しまないことが重要だと思います。
特に同じ職場の女性社員からの応援は欠かせません!
これは職場だけの問題ではなく、家庭においても同じです。
夫や祖父母からの理解や応援なくしてはとても続けられそうにない・・・という声も聴かれました。
特に夫は「手伝う」ではなく、「一緒にする」という意識を持ってもらいたい!!という力のこもった「ホンネ」が出てきました。
更に「こんなに一生懸命頑張っているのに、まだ上を目指して頑張れということは、今までの私たちの頑張りを認めていないことになるのではないでしょうか」「できるだけ効率よく、時計を見ながら精一杯やっているのに、これでも活躍していないということなのでしょうか…男性上司の本音を聴きたい!」という意見には多くの参加者が頷いていました。
自分のやれる範囲で精いっぱい頑張っているのに、周りからは活躍しているとは見られていないことに対する不満、不信感、そして女性の活躍推進は女性だけの意識や働き方の問題にしていることに対する疑問にも繋がりました。

ホンネ1ホンネワークショップホンネ3ホンネ加藤さんホンネ中積さんホンネ 辻さんDSCF2780大津市長と 西浦さん

 

 

 


子どもの体調が悪い時に保育園から電話があって、急に迎えに行かなければならないような場合、母親が仕事の都合でどうしても迎えに行けずに夫に行ってもらったような場合「どうして母親が迎えに行かないのか?」と夫は上司から嫌味を言われる。つまり後ろめたさを感じながら子どもを迎えに行くことになるのです。夫もつらい思いをしています。
これは母親も同じです。「どうか熱を出さないで!!」と毎日祈っているという母親もいるのです。
綱渡りのような毎日…という「ホンネ」を若手の女性社員の方に聴いていただけたのも大変良かったと思います。
結婚して子思を育てながら働くということはどういうことなのか、どのような気持ちの葛藤を抱えているのか・・・少し先の未来をイメージしていただけたのではないでしょうか。
決してマイナスのことばかりではなく、どうすれば自分がもっと働きやすい職場環境を作り出せるのか。
会社にそれをしてもらうのではなく、自分たちが行動することで周りを変えていくというバイタリティーも必要です。
自分が変わることで周りが変わり、会社の社風も変わっていくのです。今、自分が取り組めることも見えてくるはずです。

今回は時間の関係でもう一歩一踏み込んで、具体的な解決策について話し合う時間が取れなかったのですが、これは私たちの次の課題になりました。
お互いにそれぞれ置かれている立場や企業の社風こそ違いますが、同じ町で働く女性同士がイキイキと働き続けていくために必要で役立つ知恵とアイディアを
ホンネで話し合える「場」の大切さについては皆様の共感をいただくことができました。
さて、次回、第2回「女性社員によるホンネ座談会」の開催日は8月25日(木)です。
次回も皆さんとホンネを語り合うことで大津市の働く女性の活躍推進に役立ててまいりたいと思います。
最後に「ホンネ」を惜しみなく出してくださった皆様、本当にありがとうございました!

 

 

 

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